< 五月&May&ラトのワンコ物語 2010年01月

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迷子犬ジュンがくれた1856日 Part18

                         新しい光


 平成20年4月17日(木)我が家に新しい家族がやってきた。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

生後4ヶ月(平成19年12月14日生)のシベリアンハスキーの女の子。


雨の日に来たのでレインと名づけた。


 ジュンの49日の法要も終わり、納骨も済ませ、涙とさよならしたはずだったのに、


心はいつも涙。獣医さんの


「今、ジュンちゃんの心臓が止まったんです。」


という言葉が耳について離れない。トラウマとなって毎日襲い掛かってきた。


その度に心が曇り、涙がこぼれる。


 そんなある日、ロロパパさんがジュンの写真を大きくしてパネルサイズにしてくれた。


それを額に入れて、いつもジュンが寝ていた上の壁に吊るした。


ジュンが帰ってきたような気持ちになって、とても嬉しかった。


 更に嬉しい知らせが届いた。


京都の亀岡にシベリアンハスキーの子供がいて、オーナーを募集しているというのだ。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

じっとしていられない。見に行ってその日のうちに連れて帰ってきてしまった。


 レインは美人で可愛い女の子、ジュンそっくりの動き、寝相。


子供の頃のジュンを知らない私達家族にとって、まるでジュンが帰ってきたような錯覚に捕らわれた。


レインはジュンにはなれない。でも、冷たく曇っていた私の心に温かい風を運んできてくれた。


「ジュンちゃんの心臓が・・・」


というトラウマに捕らわれる事も減ってきた。


 これからは、ジュンの思い出と、ラト、レインと一緒に、


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

誰にも負けない暖かい幸せいっぱいの毎日になるように生きていこうと思う。


(ジュン 見ててね。母さんもう大丈夫だよ。だってレインはジュンの生まれ変わりなんだよね。


ラトだってちっちゃい身体で一生懸命母さんを元気付けてくれてるよ。)


ジュンにしてやれなくて後悔したこと。今度は後悔しないように、


ラトとレインには全力でぶつかっていこうと決心した。

 


最後に


 ジュンが亡くなってから書き始めたお話、完成まで1年かかりました。


その間にジュンと同じ様に「虹の橋」へ行った子もいます。


きっと「虹の橋」で楽しく遊んでいると信じます。


 今までジュンのことを、可愛がってくださったみなさん、5年間ありがとうございました。


ジュンは幸せだったと思います。


時々、お母さんを散歩させていたシベリアンハスキー(ジュン)がいたことを思い出してあげてください。  

  
                      ジュンママ著


レイン&ラトのお散歩だ~い好き 最後までお付き合い、ありがとうございました。


ペットから始まって、家族となり、最後は悲しい別れ。


私のような体験をされた方は、たくさんいらっしゃると思います。


ジュンを亡くして、思いつくままに綴った物語、作家でもないジュンママの本、


読みにくいところが、一杯あったと思います。


ここまで読んでくださった、みなさん、ありがとうございました。


全国で、保護される犬・・・まだまだ後を絶ちません。


興味本意で飼い、途中で手放したり、虐待したり・・・そんな人が無くなることを願います。


   ☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*  ジュン&ジュンママ  ☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


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迷子犬ジュンがくれた1856日 Part17

                    母さんからジュンへ


 ジュン、5年間ありがとう。いつも一緒にいてくれて。


いつも母さんの事見ててくれて。家族みんなの事支えてくれて。


暑い日も、寒い日も、雨の日も、雪の日も、台風の日でも毎日散歩させてくれて。


でもたった5年、あまりにも短すぎたよ。もっともっと一緒にいたかったよ。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

今でもリビングのどこかでゴロンと寝ているような気がしてならないの。


人が来ても一度も吠えたことなかったね。


インターホンがなったら一番に玄関まで走って行って尻尾を振っていた。


留守番なんかにならない、大きくて邪魔なだけで、散歩行って、ご飯食べて、寝ているだけの犬。


でもそれで良かったの、ただ傍にいてくれるだけで。


あなたの存在は大きかった。身体だけが大きかったんじゃない。


疲れていてもあなたの顔を見たら疲れなんか吹っ飛んだ。嫌な事があっても忘れられた。


出かけて帰ってきたときのお愛想は格別だったよ。でもその姿はもう見ることはできない。寂しいよ。


 ずっと、ずっと前から病気のサインは出ていたよね。


もっと早く気付いてあげられたら、と思うと悔しくてならないの。


いつもと変わらなかったのに、急に悪くなって、息を引き取ったと思ったけど、


よく考えたら、ラトが来たころから、息づかいが荒くなっていたね。


今年はとっても暑かったから


「暑さのせいかな?」


なんて勝手に思ってたよ。


水を飲む量も考えられないくらい増えてたのに、それさえ暑さのせいにしてたね。


「涼しくなったら治るよ。」


なんて気軽に考えてたの。ごめんね。きっと辛かったんだろうね。


 まさか、ラトが来たから身を引いた、なんてことないよね。


母さんの愛情半分になったと思った訳ではないよね。自分が邪魔なんて思ってなかったよね。


ジュンはドジなところあったから、今頃


「しまった!勘違いしてた。もうちょっと生きていればよかった」


なんて思ってないよね。


 母さんは、ジュンの事大好きだったよ。今でも大好きだよ。


だから、身勝手かもしれないけれどマイナスは考えたくない。


ラトはジュンが自分の代わりに


「ぼくがいなくなったら、お母さんが悲しむから。」


って連れてきてくれたんだよね。自分の命の終わりを悟ったジュンが


「お母さんの事頼んだよ。」


ってラトに託してくれたんだよね。そう信じるよ。


ラトが来たからストレス性の心筋梗塞なんてことないよね。


 ジュンは、いつまでも母さんの心の中にいるよ。


だから母さんが「虹の橋」に行くまで待っていてね。それまで見守っていてね



           

             ジュンママのおもいでのアルバム



           いつのことだか 思いだしてごらん


           あんなことこんなこと あったでしょう


           うれしかったこと おもしろかったこと


           いつになっても わすれない



           春のことです 思いだしてごらん


           あんなことこんなこと あったでしょう


           桜並木の トンネルのなか


           ジュンは楽しく 歩いていた



           夏のことです 思いだしてごらん


           あんなことこんなこと あったでしょう


           真夏の太陽 ぎらぎら照りつけ


           それでもジュンは 頑張ってた



           秋のことです 思いだしてごらん


           あんなことこんなこと あったでしょう


           落ち葉の舞い散る お池の周りを


           ジュンは元気に 走っていた



           冬のことです 思いだしてごらん


           あんなことこんなこと あったでしょう


           木枯らし吹き付け 雪積もるなか


           ジュンのおなかに つららできる



           一年じゅうを 思いだしてごらん


           あんなことこんなこと あったでしょう


           ジュンと歩いた この5年間


           たのしい思い出 ありがとう


           たのしい思い出 ありがとう


迷子犬ジュンがくれた1856日 Part16

               いつかは来る別れ


 この日は、「いつかは来る。」分かっていたはずなのに、


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

実際に来てしまうと、なかなか受け入れられないもので、いつまでも引きずってしまう現実。


「夢なら覚めて!」


何度思った事か。


自分では十分お世話してきたつもりでも振り返ると、


「これもしてない、あれもしてない、なんでもっと・・・」


と思うことばかり。半分も十分なことしてあげていない。今更思っても仕方ないのに(後悔先に立たず)だ。


 ジュンが6歳の頃、大型犬の平均寿命が8年ぐらいと聞き、


「後2年しか生きられない?それは無いだろう。


ジュンは平均より長生きするよね。でも、どんな別れになるんだろう。」


と考えた事はあるが、想像もつかず、ジュンの手を握って、


「暖かいねぇ。生きてる、生きてる。ヨシヨシ、長生きしろよ。」


と独りごとを言っていた事があった。ジュンとの別れなんて考えられなかった。


 ジュンが生きていた間は、


「次はあんな犬飼うぞ。いい子にしてないと、里子にだすよ。」


とか冗談も言えてたのに、現実になると、そう簡単にはいかない。


やはりペットではなく毎日一緒に暮らした家族である。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

家の中で馬鹿でかい犬を飼い、犬小屋の中で人間が暮らしているような狭い部屋で、


一緒にご飯を食べ、一緒に寝て、毛まみれの布団や服、掃除をしてもブルブルの一振りでまた毛だらけ。


犬嫌いの人から見れば「馬鹿じゃないの?」というようなことでも、犬好きには普通の事。


 私には、分かっていたけれど考えられなかった、その別れがきてしまった。


今から、もっと辛い日々が続く。自分との長い長い戦いがはじまる。


「今を、一生懸命生きろ!」


ジュンは応援してくれると思う。


それに答えられるまで、いつになるかわからない終戦まで戦いは続く。


もうあの大きな手は握れない、別れです。



             ジュンへ仰げば尊し


           仰げば尊し 我が家のジュン


           いろんな思い出 胸に残し


           思えばいととし この年月


           暖かいその手 いざさらば



           心を癒した あなたの愛


           やさしい眼差し 疲れ消える


           もう二度と会えぬ この悲しみ


           暖かいその手 いざさらば


迷子犬ジュンがくれた1856日 Part15

平成19年10月3日(水)


 ラトが地面をなめるので、作戦を考えた。ラトには怖い音がある。


それを利用して、なめようとしたときに鳴らしてみようと・・。


早速、朝の散歩のとき実験してみた。初めはよかったが、今度は動かなくなった。


そこへゴウくんとゴウパパさんが来た。


「今日は、いつもより少し遅く家をでられたんですか?」


「違うんです。動かないんです。」


そう言っている間に、ゴウくんの後をついて歩き始めたラト。よって今日も途中で引き返した。


 二男を起こさなくてはいけないので、急いで歩いていると、びっくり!!


目の前にジュンのお尻と尻尾の形をした大きな雲を発見。足が止まった。


(ジュン 今日は雲になって帰ってきてくれたんだね。母さん感激!でもなぜお尻なの?


お尻はもういいよ。だって5年間毎日あなたのお尻を見ながら歩いていたんだもん。)


 ここのところ、一人でラトを連れて散歩に出ると、池を一周せずに帰ってくる。


ジュンとは大雨のとき以外は絶対一周してたのに。今日の夕方の散歩も、オレオちゃんに会い、


マンションの前で引き返した。(ジュン ごめんね。母さん駄目だね。)



平成19年10月5日(金)


 今朝の散歩で、ジュンの得意のポーズ(4本の足を組み合わせて寝るジュンの字固め)


をした雲を発見。夕方の散歩でも見つけた。


「そう見えるねん」


と二男に言われた。そうかもしれないけれど、


私はジュンが見守ってくれてると信じる。(ジュン そうだよね。会いに来てくれてるんだよね。)


 ジュンが亡くなって一週間が過ぎた。



平成19年11月11日(日)


 今日、49日の法要が無事終わった。これから寂しさが増してくる。


家族4人それぞれ想いは違うけれど、ジュンと過ごした5年は大切な思い出として心にしまった。


 庭の松の木の下に、ジュンの顔と頭部の骨を埋めた。狭山池にも、足の骨を散骨した。


これで、散歩に行けば毎日ジュンに会えるのである。


(ジュン 毎日楽しみにしててね。怠けそうになったら、「こらー!しっかり歩けー!」って叱ってね。)


 49日の法要が終わって2日目にジュンの夢を見た。ジュンが亡くなってからはじめてだ。


ジュンが戻ってきて、今までと変わらずリビングでごろんと寝ている。


ジュンが死んで戻ってきたとわかっているのに、みんなもいつもどおりにしている。


そして「またジュンのお葬式せなあかんなあ」って話してる。


しばらくすると、ジュンはどんどん小さくなって、溶けてしまった。そこで目がさめた。


 なんだか、今日やっとジュンが別の世界へ行ったことを実感したように思った。



平成19年11月21日(水)


 先日、松の木の下に埋めた頭部の骨と、狭山池に散骨した足の骨以外の残りの骨を、


共同墓地に入れてもらう事にした。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

12時にお寺の住職さんと待ち合わせて、二男とラトと一緒にお墓に行ってきた。


無事に法要も終わり、12時過ぎジュンは、堺市八ヶ峰にある共同墓地に眠った。


 カプセルに入ったジュンは、家族みんなといつでも一緒だ。


家の庭ではいつでも家族を見守ってくれる。


狭山池では毎日たくさんの仲間と一緒に散歩できる。


八ヶ峰では虹の橋に行った友達と一緒に遊んでいるだろう。


 思いっきり泣いた。


ジュンは、きっと悲しい事は好きではないと思うので、涙とは今日でさよならするつもりだ。


ラトも5ヶ月になった。


(ジュン 母さん笑ってあなたのこと話せるように、頑張って家族みんなとラトと生きていくよ。


もう泣かない約束だね。)


 ジュンとの思い出は宝箱にいれて胸の中にしまった。2個目だ。


1個目には独身時代に飼っていたジュンが入っている。誰にも盗まれる事のない私の宝物。


迷子犬ジュンがくれた1856日 Part14

平成19年9月30日(日)


 朝の散歩は雨コース。ロロちゃん、モモタくん、みゆきちゃんと一緒だった。


パパママ達のお話にワンコ達は退屈~という顔をしている。


突然、ロロちゃん・モモタくんが池を見つめて動かなくなった。


その目の先には誰もいない。もしかしたらジュンが来てた?ワンコたちには見えたのかな?


 雨は降り続いた。ジュンの涙雨と、ジュンのことを思って悲しんで下さった方の涙なのかもしれない。


 夕方の散歩は、主人と私とラト、そしてカプセルのジュン。まだ小雨が降っていた。


(ジュン ラトが、まだまだうまく歩けないよ。ジュンと一緒だと歩けたのにね。)小雨の中、池を一周する。


ジュンが亡くなってから2日、何人の人に会っただろうか。


犬連れの人、散歩の人、ほとんどの人がジュンのことを聞いてくれる。


話が長くなって散歩も前に進まない。


狭山池に来るジュンの事を知ってる人が、どれくらいいるのか検討もつかないけれど、


ジュンの存在の大きかった事がよくわっかった。


もし、あの日ジュンに出会わなかったら、あのままジュンが保健所に送られていたら、


この5年間はなかったことになる。


迷子だったジュンが与えてくれた幸せ・やさしさ・ぬくもり、


こんなにも一生懸命生きて、優しくて強くてちょっとドジだけど(いやいやドジは花丸だったな)


疲れた心を癒してくれ、笑顔をくれたワンコがいたこと、


命の大切さを伝えなければならないような気がしてきた。


自分の中にあるジュンとの思い出をできるだけたくさん、何かの形で残したいと思うようになってきた。



平成19年10月1日(月)


 ジュンが亡くなって1匹だけの散歩が始まった。


散歩から帰るとジュンが入って来ると思うのか、ラトが玄関ドアの方を見て動かない。


寂しいのは、人間だけではなく、犬のラトにも心に感じるものがあるのだ。


そんな姿を見ると、悲しんでばかりいられないラトが可愛そう。


「顔で笑って心で泣いて」でもいいから、ジュンの分までラトのこと、見てあげなくてはと思った。


ラトが居たから散歩にも行くことができた。ほんの一瞬でもジュンの事を忘れていられる時間があった。


ジュンが自分の余命を分かって、ラトを連れてきてくれた気がしてならない。


 ラトはジュンの代わりをしようと頑張ってくれているように見える。私もしっかりしないとジュンが悲しむ。


「ラト!ありがとうね。そしてよろしくね。」


 朝の散歩の時、時間が足りなくなってマンションの前から引き返した。


ラトの短い足にも原因があるのだけれど、


ジュンのことを聞いてくださる方が多いことのほうが原因かもしれない。(ジュン 幸せだね)


 池の北提でトムくんとクッキーちゃんに会った。


「ジュンくん残念だったね。今歩いていく人ほとんどがジュンくんの話してるよ。


ジュンママさんから聞いてびっくりしたって。すごいね。」


と言うではありませんか。私と別れた後ジュンのこと話しながら歩いてるんだ。


みんなそれぞれジュンに対する想いがあるんだと思った。


「やっぱりジュンのこと伝えなくっちゃ。」


このとき、決意はますます固くなり、本を作ってみようと、


家に帰ってからパソコンに向かうジュンママでした。(ジュン 母さんやるよ。虹の橋から応援しててね。)


 夕方の散歩は、主人も一緒。時間はかかったけれど、池一周できた。


でもラトは地面をなめて動かない、抱っこで歩く。



平成19年10月2日(火)


 朝の散歩、今日は時間があるからゆっくり一周できると思って出発したけど、


途中でゴウくんに会い一緒に引き返した。


いつもの所でロロちゃんとモモタくんに会い、またまたラッキーと思う。


みんなと一緒だと気が楽になるから・・寂しさから逃げてるんだね。


早く立ち直らないといけないのだけど・・ もうちょっと時間がかかると思う。


ラトがオシッコとウンチ初めて外でできた。ちょっと成長したかな?


 夕方の散歩は、主人も一緒。


(ジュン ラトは少しずつお利口になってきたよ。きっとジュンが色々教えてくれてたんだよね。)


池一周完走ではなく完歩した。


 今日、ロロパパさんから、以前撮ってくれたビデオを編集したDVDをいただいた。


すぐに観るのは、怖かったけどかけてみた。そこには元気で走ってるジュンの姿が写っていた。


驚いたのは、亡くなる前日のジュンが写っていた事。


ラトと元気に歩いていて、死なんて考えられない姿だった。次の日何かが起こったんだね。


ロロパパさん、記念に残るDVDありがとう。画面に向かっている間、笑顔になれた。


迷子犬ジュンがくれた1856日 Part13

平成19年9月29日(土)


朝いつもの時間にラトを連れて散歩に出る。手にはジュンのリード。


もし今日散歩を止めれば、ずっと行けない様な気がした。ゴウパパさん・ゴウくんに会った、


「あれ?ジュンくんは?」


「昨日夕方亡くなったんです。」


「またそんな~」


信じてもらえない。そらそうでしょう、


昨日の朝あんなに元気で激しく挨拶していたジュンが亡くなったなんて誰が信じるの?


私だって信じられない。まだ後ろからついてくるようで。


みゆきパパさん・お兄ちゃん・みゆきちゃん、ソラパパさん・ママさん・ソラくんにも会った。


もちろんロロちゃん、モモタくんも一緒だった。散歩のメンバー全員集合。


いつもなら先頭を切って引っ張ってる白黒のデカイのがいない。犬たちも何かを感じているように見える。


「ジュンちゃんは?」


すれ違う人が聞いてくれる。


「昨日の夕方・・・」


と言いかけ涙声になる。みんなと一緒だと気が紛れ、ジュンも一緒にいるような錯覚に囚われる。


一人になるのが怖い。でもそんなことは言ってられない、今日はジュンのお葬式。しっかりしなくては。


午前10時、フローラペットセレモニーの方がジュンを迎えに来てくれた。


真っ白な着物に包まれジュンは家を後にした。家族4人とおばあちゃんが立ち会った。


午前10時45分セレモニーが始まった。



                    虹の橋


   天国の、ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります。


   この地上にいる誰かと愛しあっていた動物は、死ぬとそこへ行くのです。


   そこには草地や丘があり、彼らはみんなで走り回って遊ぶのです。


   食べ物も水もたっぷりあって、お日さまは降り注ぎ、みんな暖かくて幸せなのです。


   病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻し、


   傷ついていたり不自由なからだになっていた子も、元のからだを取り戻すのです。


   ・・・まるで過ぎた日の夢のように。


   みんな幸せで満ち足りているけれど、ひとつだけ不満があるのです。


   それは自分にとって特別な誰かさん、残してきてしまった誰かさんがここにいない寂しさのこと・・・


   動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。


   でも、ある日・・・その中の一匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。


   その瞳はきらきら輝き、からだは喜びに震えはじめます。


   突然その子はみんなから離れ、緑の草の上を走りはじめます。


   速く、それは速く、飛ぶように。


   あなたを見つけたのです。


   あなたとあなたの友は、再会の喜びに固く抱きあいます。


   そしてもう二度と離れたりはしないのです。


   幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎ、あなたの両手は愛する友を優しく愛撫します。


   そしてあなたは、信頼にあふれる友の瞳をもう一度のぞき込むのです。


   あなたの人生から長い間失われていたけれど、その心からは一日も消えたことのなかったその瞳を。


   それからあなたとジュンちゃんは、一緒に「虹の橋」を渡っていくのです・・・。



原作者不詳のまま、世界中の沢山の動物のサイトに伝わっている詩。


何か心が救われるような気がする。


ジュンもきっと沢山の友達に囲まれて走っていることでしょう。


もしかしたらかわいい女の子を追いかけているかな?


おいしいご馳走をいっぱい食べてまるまる太ってるかもしれない。


そして私のことを待っていてくれると信じる。


 午前11時火葬炉へと納められた。お別れだね。火葬が始まって少しして雨が降り出した。


ジュンの涙雨かな。


 午後2時過ぎ、骨揚げを終えて、骨となったジュンは大きな骨壷に入って帰宅した。


でも、ジュン自身は随分小さくなってしまった。


私たち家族4人の手には、ジュンの小さな骨を入れたエンジェルカプセルが握られていた。


 夕方の散歩はラトを連れて、胸にぶら下げたジュンの分身と一緒に出かけた。


小雨の降る中、ジュンの大好きだったおじさんに会った。


ジュンより早く虹の橋に行った龍之介くんのパパさんだ。


「いつもは、ぽつんとかかる雨でも散歩には来ないのに、今日はぶらっと行ってみようかと思って来た。」


その言葉を聞いたとき、ジュンが呼んだのかと不思議に思えてならなかった。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

雨と風で散歩は寒いくらいだった。昨日まではエアコンがほしかったのに。


(ジュン 熱かったの?だって火の中に入れられたもんね。この寒い風は、きっとあなたね。


千の風に~だね。でも、ちょっと冷たすぎたよ。)


明日からも休まず散歩は続けようと思う。それがジュンの供養になると信じて。


迷子犬ジュンがくれた1856日 Part12

平成19年9月28日(金)


 朝5時過ぎ、いつものように散歩に出る。


相変わらず後ろから来る私のことなどお構いなく引っ張るジュン。


横には生後3ヶ月で3回目のワクチンを終え、3日前から一緒に歩き出したラトがいる。


ラトは必死でジュンについて行こうと歩いている。


(そんなの知らん)とクンクンにおいを嗅ぎながら進むジュン、マイペースである。


池半周した頃、前から良きライバルでありお友達のゴウくんが来た。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

ジュンは走り出した。


目的は大好きなゴウパパさんとパパさんからいただくお雑魚。(なんじゃい、遊ぶのと違うのか?)


いつもの儀式が終わると、ゴウくんとご挨拶。鼻の頭に筋を入れて、ガウガウワンワンいつもより激しい。


「すごい勢いですね。この元気はどこから来るのかねぇ、腕が抜けそううですわ。


特に今日は激しいしね。2匹は大変です。」


「ジュンくん、ラトちゃんを守ってるんですよ。やさしいから。」


「そうかな、だったらガウガウは治りませんね。ではまた明日。」


お友達に会えて今日1日が始まった。ゴウくん、ゴウパパさんとお別れして、残り半周の散歩を終える。


今日もたくさんの人にあった。


「ジュンちゃん元気いいね。ラトちゃん大きくなったね。歩いてるのね。」


いろいろな人から声をかけてもらった。2匹連れての散歩は大変だけど、


2匹だからこそできる新しい発見もいっぱいある。これからが楽しみだと私はワクワクしていた。


今日は、仲良しのワンコとはゴウくん以外会えなかったけれど、朝のひと時満足できた。


 12時前、甲状腺の定期検査のため獣医さんへ行く。血液を採るため針を刺しても怒らないジュン。


いつもだが先生の前ではお利口なのだ。


「ジュンくんはいつも大人しいから、診察しやすいです。」


「ハスキーって大人しいのですか?」


「いえいえ、ジュンくんのような子は少ないですよ。小さい犬でも猛獣みたいに噛み付いてくる子もいますし。」


「そうなんですか、ハスキーってみんな大人しいと思っていました。」


そんな話をしながら無事に診察を終えて帰宅。ラトは家でお利口に待っていた。


 お昼過ぎ、ワンコ仲間で共同注文していた、バッファローのヒヅメが入荷したので、


ペットショップへ取りに行く。


夕方の散歩には持って行こうと思い、分けていたそのとき、ジュンの呼吸がおかしい事に気付く。


何か変、いつもと違う。舌も紫色に見える。


「ジュン、どうしたん?しんどいの?何処か痛いの?」


ジュンはただ、ハァハァと息を吐いているだけだ。


様子を見ようと思ったけれどじっとしていられない。時間外だけど獣医さんに電話する。


「すぐ連れてきてください。」


と言って下さったので、すぐに車に乗せ出発。落ち着いているジュン、


数分後にお別れなんて素振りは少しも見せず、診察台の上でもお利口だった。


「何か飲み込んだりしませんでしたか?」


「はい。辺りを見ましたが、なくなっているものはありませんでした。」


「お昼に来てくれた時は、元気でしたしね。」


「はい。先程まで何もなかったんです。」


「そうですか・・・腫瘍ができていて破裂したということもあるのでレントゲン撮ります。外で待っていてください。」


ジュンを預けて主人と2人待合室へ。


「手術とかあるのかな?少し時間かかりそうやね。どこ悪いんやろ。」


なんて会話をしていたとき、


「今、ジュンちゃんの心臓が止まったんです。」


と先生が出てきた。訳が分からない。涙だけが流れ診察室に入る。


そこには人工呼吸器をつけたジュンがいた。


「何で、何でやねん。ジュン目を開けてよ。」


動かないジュン、涙でジュンが見えない。


「検査もできませんでした。排尿と脱糞があり、その場に倒れて呼吸が停止しました。


ここから持ち直す事は・・・」


先生から説明を受け、ジュンの人工呼吸器を外してもらった。


「原因を調べるには解剖が必要です。」


と言われたが、お腹を切ってもジュンが戻ってくる訳では無いので、


そのまま連れて帰る事にした。大きな箱の中にまだ温かいジュンがいた。


ジュンの心臓が止まり、まだ動物病院にいた時、


モモママさん、モモタくん、リンママさん、リンちゃんが、来てくれた。


いつもの散歩のメンバー。箱に入ったジュンと対面。涙をいっぱい流してくれた。


自分のことのように。(ジュン 最後に大好きなお友達と会えたね。)


家に帰りおじいちゃん・おばあちゃんも来てくれた。


ロロパパさん・ロロママさんも駆けつけてくれた。(ジュン うれしかったよね。


一番に飛んできてくれて。さよならできたね。


 明日、骨になっちゃうけどジュンはみんなの心の中でいつまでも生き続けるんだよ。絶対忘れないよ。)


 悲しくても時間は過ぎる。ご飯の用意もなかなか進まない。ラトのご飯も遅くなった。


いつもなら食い気一番で待てないラトが何も言わずに寝ている。


ちっちゃいのに、わかっているのか、お利口だった。ジュンが教えてくれたのかな?


「ラト、いい子になれよ。お母さん困らせるなよ。」


ってね。「お手!」もできるようになった。


 夜、主人と二人で狭山池に行った。ジュンのリードを持って。(ジュン いつも通り散歩行ってきたよ。)


ジュンと5年間毎日朝夕歩いた散歩コース。涙が流れた。


(ジュン ごめんね。ジュンは涙嫌いだよね。母さんの笑顔が見たいよね。


でも今日は我慢してね。きっと笑って散歩するから。でも今は・・・)


子供たちと一緒に一夜を明かした。ジュンの通夜。


起き上がってきそうな顔、大きな真っ白な手、何度も覗き込んだが目を開けることはない。


まだ実感が湧かない。ただ悲しいだけ。


でも時間がたつに連れて、ジュンの姿が変わっていく、


匂いもきつくなってきた。別れが近づいた事を知らせるかのように。


迷子犬ジュンがくれた1856日 Part11

                ラトがやって来た


 平成19年6月16日お友達の家でミニチュアダックスの赤ちゃんが生まれた。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

最近、動く事が少なくなったおじいちゃんとおばあちゃんに飼ってもらおうと、


1匹譲っていただくようにお願いしていた。(小さい犬なら年寄りでも、散歩できるし運動にもなる。


お世話で忙しくなったら喧嘩している暇もなくストレスも溜まらない。)でも、この作戦は失敗。


「飼う気は無い。」


と簡単に断られてしまった。


 犬好きな私、こんなことで諦める訳がない。


「私が飼う。ジュンと2匹ぐらいなら散歩だって大丈夫。


うちで飼えば時々おじいちゃんとおばあちゃんに散歩させられる。任せなさい。」


ってな訳で、うちで飼う事に決めた。


 8月1日、生後45日のミニチュアダックスがやってきた。名前は「ラト」子供達がつけてくれた。


なんでもアニメに出てくる可愛い女の子の名前だとか。


その名のとおりラトは可愛くて歩くのもヨタヨタの手のひらサイズ。


ジュンの尻尾の大きさもなかった。ジュンもどう扱ったらいいのか戸惑っていた。


この日から3人(私と2匹)リビングで一緒に寝ることになった。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

 あまりにも大きさが違うので、一緒にするには勇気がいった。


何とかなると思いながらも怖かったし、どんな風に一緒にしたらいいのかわからない。


ジュンはラトのサークルを引っかき、ワンワン吠える。


落ち着かず、動物園のトラのように、あっち行ったり、こっち来たり。見ている方も落ち着かない。


思いきってラトをサークルから出してみた。するとジュンがラトの身体中をペロペロなめだした。


ラトはお風呂に入ったようにボトボト、逃げ回ったりもしなかった。


それからはジュンがサークルを引っかく事も、吠える事もなくなり、思ったより早く2匹は仲良し兄妹になった。


散歩は、ラトが3回のワクチンが終わるまで一緒には行けない。


それでもジュンの散歩の時間になると行きたがりクンクン鳴くので、ラトを鞄に入れ、連れて行った。


8月2日から9月24日まで毎日朝夕一緒の散歩となった。


 ジュンの七光りか、ラトのオーラか、鞄の中のラトも一躍狭山池の人気者になり、


ジュンちゃん、ラトちゃんと、みんなから可愛がってもらった。


「ジュンちゃん可愛そうだね。ラトちゃんにお母さん取られて、愛情減って。寂しいだろうね。」


そんな事を言う人がいた。でも私は


「それは違う。それは犬好きでない人の言う事。犬好きは、2匹飼うと、愛情は2倍になり、


3匹飼うと3倍になりと、どんどん増えていく。減る事はない。」


と自信をもっている。(そうですよね、犬好きさん。でないと沢山の犬飼えませんよね。


何匹飼っても、1匹に対する愛情は一緒ですよね。)


そして9月25日からいよいよ2匹一緒に歩いての散歩が始まった。


でも、一緒に歩いたのはたった3日で、こんなに小さいラトに


「お母さんとお父さん、そしてお兄ちゃん達頼んだよ。」


と託して、ジュンは遠い世界へ行ってしまった。


ラトが来て2ヶ月、歩き出して3日、ラトが家族として溶け込んだこの時期に、早すぎる。


迷子犬ジュンがくれた1856日 Part10

平成17年8月、主人の母が倒れた。


頭の手術をしたので、毎日の病院通いと付き添いのために病院で泊まったりと、


ジュンの事は子供任せの日々。


ついに付けが回ってきた。


8月、9月、10月と毎月1回は下痢で獣医さんにお世話になり、11月には立てなくなった。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

何とか立たせて朝夕の散歩は階段のないところを少し歩いて終わりにする日が一週間続いた。


12月に入って散歩はいつも通りに池1週コース歩いたが、


31日のうち11日下痢を繰り返し体重は10キロ減った。


うちに来てから徐々に増えて、バランスの良い身体つきになっていたのにこのときにまた


、元に戻ってしまった。


どんどん痩せていくジュン、見ていても可愛そうだった。ご飯もほとんど食べない。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

 翌年、獣医さんの勧めで、肝臓、腎臓、甲状腺の検査をしてもらった。


そして甲状腺が悪い事がわかり毎日薬を飲むようになった。


それからも体重は増えなかったが、下痢も常備薬として病院で処方してもらった薬で治るようになり、


注射をしてもらうほど悪くはならなかった。


 ジュンは少しずつ元気になっていった。


「あの時は、ジュンもう駄目かと思った。」


散歩仲間は言う。それほどひどい状態だった。それから1年7ヶ月元気で毎日楽しく散歩できた。


 写真の顔つきで、どれだけ元気になったかは、ひと目で分かる。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

 平成18年10月24日(火)19時30分過ぎ、


突然の嘔吐とけいれんと失禁があり動物病院へ連れて行ったことがある。


「てんかん」と診断された。


血液検査も異常なしで、この後一度もてんかんはおきなかった。一過性で終わった。


 この日から、ジュンが亡くなるまでの11ヶ月は、特に大きな病気もせず、元気に、お散歩の毎日。


そして、ジュンが元気で病院通いがない時に、お母さんが転んで怪我をして病院通い。


「ジュンの病院行きがなかったらお母さんが病院?やっぱりお金かかるなあ。」


という笑い話もあった。


 獣医さんには、色々な事いっぱい助けてもらった。


ジュンはきっと喜んでいたと思う。


病院の長いすの下に隠れて出てこなかったり、(自分では隠れてるつもりでもお尻は出ていたよ。)


車から降りなかったり、


病院は嫌いだったかもしれないが、先生の事は大好きだった。


嫌いだったら噛み付いていたと思う。先生ありがとう。


迷子犬ジュンがくれた1856日 Part9

                 病院通い


連れて帰ってすぐに、狂犬病の予防注射と7種混合ワクチンを接種した。


これはみんなが1年に一回行うもので当たり前だが、昔、犬を飼っていた頃に比べると、随分変わった。


動物病院も増えたし、内容も濃くなっている。


 5年間を振り返ると、ジュンは他の犬に比べ、病院通いが多かったように思う。


毎年行う、狂犬病、ワクチン、フィラリアの予防以外で、


ジュンが獣医さんにお世話になった最初の出来事は、大量の下痢と嘔吐だった。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

 平成14年11月28日(木)朝の散歩で今までにない下痢。


帰ってからは治まっていたので、2時間ほど買い物に出かけた。


12時過ぎ帰ってくると、玄関から廊下まで下痢と嘔吐で、足の踏み場もないほどになっていた。


ジュンは全身ウンチまみれ、何から手をつけたらいいのか途方に暮れてしまった。


とにかくジュンを綺麗にしてあげようと思うが、玄関から入れない状態。


土足で上がりバケツで廊下に水を流し、何とか通れるようにした。


外に出したジュンを冷たい水で洗い、この時期だから可愛そうだった、そんな事は言っていられない。


次は動物病院へ行かなくてはと思ったけれど、木曜日で休診。


留守番電話に事情を入れて、玄関と廊下の掃除をする。


しばらくして獣医さんから電話が入り、診ていただくことが出来た。


皮下注射2本と点滴注射をしてもらい、飲み薬をもらって帰宅。15時を過ぎていた。


この時は獣医さんが神様に見えた。


こんなに親切にしていただいて、感謝の気持ちでいっぱいだった。


 このあと3日で完治、また元気で散歩することが出来た。


しかし、翌年4月15日、6月2日と下痢で注射をしてもらい、


胃腸にやさしいフードを動物病院で買うことになった。


それからも、何度も下痢は繰り返したが、ビオフェルミンで対応できるぐらいで済み、


何とか落ち着いていた。病院行きも少なくなってきた。


 平成16年5月16日(日)今度は、肛門腺破裂、処置はかなり痛いようだった。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

10日間毎日処置に通った。始めのうちは、嫌がらずに行ってくれたが、


だんだん病院に着いても車から降りなくなってしまった。


それから完治まで先生が駐車場まで迎えに来て、診察室まで抱っこで運んでもらう始末、


かなり痛かったのだと思う。


 家では、エリザベスカラーを付けての生活、あちこちにぶつけて、


可愛そうだったけど、随分笑わせてくれた。


「下痢が落ち着いたら、今度は肛門腺破裂って、お金のかかる子やね。」


散歩仲間からは、そう言って笑われた。それくらい下痢で動物病院へ通っていた。


そう言えば、モモタくんもロロちゃんも下痢なんてしてなかった。ジュンはお腹が弱かったのだ。


 平成16年9月22日(水)この日も午前3時ごろ「ピーピー」と鼻を鳴らして外に行きたがった。


家の中では排便、排尿はしなかったので、必ず連れて行けと訴えてくる。


また下痢、午前8時、午後12時・・・こうなったら注射をしてもらわないと止まらない。


1年に3回ぐらいは繰り返していた。


迷子犬ジュンがくれた1856日 Part8

次のトラブルは、私とウォーキングの男性との間で起こった事。


ジュンと私は時計回りに右側を歩き、男性はその反対周りで左側ギリギリをを歩いてくる。


避けなければ、当然ぶつかるが、男性は迷う事無く真っ直ぐに歩いてくる。


ジュンは、池の堤防の斜めのところを歩くのが好きだったので、いつも当たりそうになって、


すれ違う。その度、男性は何かぶつぶつ言っていた。私は、だんだん意識するようになり、


「また来た、絶対進路は譲らん」


と、意地になっていた。


「ちっ!邪魔やな犬連れて・・・」


そう聞こえた瞬間、私は、ブチッと切れてしまった。


「何?、いつも真っ直ぐ歩いてきて、そっちこそ邪魔やわ。」


「あんたも避けへんな。」


「ええ、避けませんよ。絶対避けるもんかと、思って歩いてたもん。」


「俺も避けるもんかと思って歩いてたわ。」


「じゃあぶつかるしかないなあ。」


「犬連れてるんやから、そっちが退けや。」


「ここは公園や、犬連れてるからとか関係ない。何処歩いてもいいし、あんたにそんなん言う権利ないやろ。


私は、犬連れてるから、端っこ歩いてるんや。何処歩けって言うねん。」


「俺は、犬嫌いや。離してる奴いるし、糞そのままにしていく奴いてるし。」


もう、止まらない。売り言葉に買い言葉。まだまだ続いた。


一緒に散歩していた柴の大ちゃんパパが


「まあまあ、落ち着いて、お互い様やろ。挨拶して気持ち良く散歩したらいいんや。」


「そんな事出来るわけないやろ。」


男性は言ったが、私は言い返した。


「出来るよ、やろうと思えばできるやん。私はやるよ。」


「まあ無理と思うけど。」


やっと、その場は治まった。


それから、私は、会う度に、にこっと笑う。


「こんにちは。」


男性も、始めはぎこちなく挨拶していたが、そのうちお互いに


「暑いですね。」


とか、しばらく会わなかったら


「お久しぶりですね。」


とか言えるようになった。


それからは、他の散歩仲間とも言葉を交わし、いい雰囲気で散歩できるようになった。


他人を思いやり、意地を張らず、ゆったりとした心を持って接する事ができたら、とてもいい人になれる。


現実はなかなか難しい事だけど、努力しようと思った。今では、大人気なかったと反省している。


 他の犬とのトラブルもあった。


 ゴールデンレトリバーの男の子。優しい顔をしていたので女の子だと思って、安心して近づけた。


男の子だと分かっていたらもう少し気を付けたのだけど油断していた。


始めは仲良くフンフンしていたが突然鳴いた。そこでさよならした。


その時、ジュンの歯が当たっていた事に気が付かなかった。


「待ってくださ~い」


先程のゴールデンレトリバーの飼い主さんが、追いかけてきた。


「噛まれたんですが。」


私には何の事か分からない。


「今後のことがあるので気をつけてくださいね。」


そう言われ見てみると、顔に傷が…ひたすら謝った。


「でも、噛まれたなんて言わないでよ。ジュンはそんな凶暴な犬ではないよ~。」


と、心の中で叫んでいた。故意に噛んだのではなく、遊んでいて当たった事故だったのだが、


相手の方には通じなかった。傷つけてしまったから仕方はないが、ちょっと悔しい気持ちになった。


 小さいワンちゃんには怖い思いをさせた事が多かった。


小さい子が好きだったジュンは、自分の大きさも考えずに、両手で抱っこしようとする。


決して噛んだりはしないが、相手の子はびっくりする。


飼い主の私もびっくりして、リードを引っ張るが、なんせ馬鹿力、負けた時が大変、


冷や汗たっぷりでゴメンなさい。


たいていの飼い主さんは、笑って済ませてくれたが、ワンちゃんは怖がっていたと思う。


 他にも色々なトラブルはあったが、散歩は続いた。


「私は間違っていない。」


そんな自信を持っていた。それが大きな間違いだった。人の言葉も聴き、


自分だけが正しいなんて思わず、気をつけようと思った。トラブルのない楽しい散歩が一番だから。


迷子犬ジュンがくれた1856日 Part7

              

                  イベントに参加


 平成16年9月5日 大阪狭山市わんわんパトロールに参加。

レイン&ラトのお散歩だ~い好き

初めての試みで、参加ワンコはモモタくん、ロロちゃん、ジュンの3匹だった。


狭山ニュータウンの中を2コースに分かれて歩く。


9月といっても、まだまだ暑い時期なのに嫌がらず歩いてくれた。


わんわんパトロールは、コースを変えて、今も続いている。


平成17年10月1日 なら動物愛護フェスティバルにも参加した。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

「命ある動物を人が愛情と責任を持って受け止め、


互いによりよい関係を築きあうような社会づくりを目指す。」


を、テーマに開催された。


当日用事があったので、写真と作文だけの参加だったが、


動物福祉協会の人から、「好評でよかったよ。」という手紙が届いた。



                 トラブル


 5年間も大型犬を連れて歩いていると、いろいろな事に遭遇する。


 狭山池公園は、池の周り2850メートルの周遊道路が公園になっている。


「花火やバーべキューなど火の使用は禁止。犬は鎖につなぎ糞は飼い主が持って帰りましょう。


バイクの乗り入れは禁止。自転車は歩行者に注意してゆっくり走りましょう。」


と、呼びかけているが、守れない人もたくさんいる。


 朝の散歩のときに、自転車で何周も走っているおじさん(本当はおっさんと言いたいが、


ここは我慢)がいた。結構スピードを出し、人や犬がいても、気にせず、避けずに走っていた。


ほとんど毎日会うので、私達犬仲間で、


「迷惑な自転車やね。」


と、噂になっていた。


あるとき、一番狭いところでぶつかりそうになった。


「左通れ、邪魔や。」


おじさんは自分が正しいかの様に言う。そんなこと言われて黙っていないのが私。


「なんで、歩行者が怒られんなあかんねん。おっさんに言われたないわ。」


乱暴に叫んでしまった。おじさんは無視して、まだ走り続けている。頭にきた私は、


合流した散歩仲間に事情を説明した。


そして今度は、みんなで注意したが、睨んで無視されてしまった。


「なんちゅう、おっさんや。いいかげんにしいや」


河内のおばさんは怖い。


それからも、このおじさんは懲りずに自転車で走っていた。


ある日、ロロちゃんとニアミスを起こしたそうだ。


少し言い合いになって、何を言っても通じないので、ロロパパさんは冷静に


「どちらが訳の分からんこと言ってるか聞いてもらおう。一緒に市役所に行きましょう。」


と言ったそうだ。


それからは、時間を変えたのかもしれないが、おじさんの姿を見かけることはなかった。


誰も「来るな」なんてこと一言もいってないのに。


もちろんそんなこと言う資格は私達にはないし、自分で悪かったと認めたのでしょう。

迷子犬ジュンがくれた1856日 Part6

普段はおとなしいジュンだったので、あまり叱った事はなかった。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

ジュンの悪さといえば、留守番中に主人の靴を噛んだことぐらいである。


家に来て間もない頃だったので、寂しかったのと不安からそんな行動をとったのかもしれない。


でも、それも一度きりだった。


電気のコードを噛んだり、テーブルの上の食べ物を取ったりは、一度もしなかった。


あるときトーストをテーブルの上に置いたまま片付けるのを忘れて出かけたことがあったが、


帰ってきた時そのまま残っていた。


「ジュンちゃん、なんてお利口なの。偉かったよ。」


嫌がるジュンに、無理やり抱きついた。親馬鹿~な私であった。


 叱った記憶と言えば、うちに来て3日目、階段前のマットの上にオシッコをした時の事。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

最初のしつけが大事だと思っていた私は、


「誰や、こんなところでオシッコして、だめでしょ。」


と、何度も何度も頭を押し付けて叱った。叩く事はしなかったが、ジュンにとっては大変な事だったようだ。


しばらくの間、私が近づくと玄関まで逃げて小さくなっていた。


ちょっとやりすぎたかと思ったが、ジュンはわかってくれていた。


それからは、よほどの事がない限り家の中で粗相をする事はなかった。


音に敏感なところがあり、トラックやバスが通ると伏せをして動かない。


ゴキブリなど出てきて新聞紙で叩くとその音が怖くて尻尾を垂れて逃げる。


二階で音を立てると玄関の隅まで逃げていく。そんな臆病なジュンだが、


来客があっても5年間で一度も吠えた事はなかった。インターホンが鳴ると一番に出て行き尻尾を振っている。


「うわぁ、犬がいたんだ~。」


家に入ってきてから驚く人がほとんどだった。


侵入するものがいても、あの顔が目の前にあると、すぐには入って来れないだろう。


そこにいるだけで鳴かなくても良い番犬になっていたかな?


音楽が好きだったのか、CDをかけると、横でウトウトとしている。


私の下手なキーボードが鳴ると横に来て聞いていた。


「お母さん、今、音外れたよ。」


そんな顔をして聞いてくれたジュン。


「仕方ないから聞いてくれたんだよ。ジュン以外誰も聞いてくれないもんね。」


子供に言われて、なるほど、ジュンの優しさかと納得する私だった。


でも、本当は私の横でゆったりするのが好きだったのかもしれない。


 そんな優しかったジュン、私が熱を出しソファーで横になっていた時も、その下で丸くなって寝ていた。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

散歩の時間が来ても、行きたい催促はしなかった。


心配してくれるジュンの気持ちが痛いほど分かった。


でも、顔を近づけられるのが嫌いだったジュンは「ワン」と吠えて嫌な事を訴えた。


それを分かっていても顔をスリスリしたいのが私。次の瞬間、私のほっぺから流血。


そのジュンとの思い出の傷が今もいくつか残っている。


一番ひどかったのは、午前0時過ぎに、二男の唇にジュンの歯が当たった時だ。


出血は止まったが、傷口は大きく、救急病院へ行く事になってしまった。夜中に3針縫う怪我。


「犬は悪くないんです。嫌がっているのに顔を近づけたんです。」


二男の、病院での第一声だった。二男にとっては、その時の傷が宝物らしい。


「ジュンといつも一緒にいられる。」


今でも、得意気に話す。


 ジュンだけではないと思うが、犬はとっても聞き上手である。つまらない独り言も黙って聞いてくれた。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

側にいてくれるだけで、心が安らぎ、笑顔になれた。


 辛いこと、悲しいこと、うれしいこと、いっぱい聞いてくれたジュンは、私たち家族にとって、


立派なセラピードッグだった。それぞれの心の中で生き続けている。これからもずっとずっと。

迷子犬ジュンがくれた1856日 Part5

ジュンには逃走・暴走歴があった。初めての逃走は、ジュンが来てから2ヶ月ほど経ったある日、


子供を塾まで迎えに行って帰ってきたときの事。玄関のドアを開けた瞬間飛び出した。


いきなりで、何が起こったのかわからないまま、子供達と追いかけた。でも、犬には勝てず、


すぐに見失ってしまった。いつもの散歩コースとは反対で行き先に心当たりなどなく、


とにかく逃げた方角を捜すしかなかった。


犬登録はしているが、家の中では首輪は外してあるので鑑札はつけていない。


夜だったので、周りも良く見えず、うろたえるだけだった。


「このまま見つからないのか、警察で保護されたときもこんな風に逃げたのか、駄目か。」


最悪の事態しか思い浮かばない。その時、よその庭をクンクンしているジュンを見つけた。


「やったぁ。」


と、思ったのもつかの間、首輪とリードを持ってない事に気付く。


「しまった!いつものボケだ。」(ジュンのドジはお母さん似だったのだ)


とりあえず、22キログラムのジュンを抱っこ。でも、このまま家まで帰れる訳がない、


近所迷惑も考えずに、大声で叫んだ。


「ジュンいたよ~」


近くにいた子供達と合流。無事保護する事ができた。


回りの事など考える余裕はない。それほどうちにとっては大きな事件だった。


家に帰ってホッとしたら涙がこぼれ、子供と抱き合って泣いた。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

「よかった。よかった。見つかって。何で飛び出したんだろうね。もう、駄目かと思ったね。とにかくよかった。」


ジュンは、いつもと違うところを探検したかったのかな?


 
暴走も、何度かあった。小さな暴走が3回ぐらい、大きな暴走は2回あった。


1回目は、ウンチを取っていたとき、リードが外れそのまま走り出した。


池から小学校の前を通り幼稚園まで約500メートル。このときは、たまたま自転車に乗った高校生がいて、


捕まえてくれた。早朝で車が通ってなかったのが幸いだった。


2回目は、家族4人でジュンを散歩させていたときの事。


「広いところで思いっきり走らせてあげたい」


そう思った私達は、4人もいるんだから大丈夫だと自信を持って放した。


すぐに甘かったと反省。4人のバリケードぐらいあっという間に突破。


いくら呼んでも止まらない。長男と二男が全速力で走っても追いつかない。


300メートルぐらい行ったところで、ボール遊びをしていた子のボールがジュンのところに転がってきた。


ラッキー!ジュンがスピードダウン。やっとのことで捕まえた。


近くにいた子供や他の犬に飛び掛らなかっただけでも良かったと、胸を撫で下ろした。


このときからジュンを故意に放す事はしなくなった。


リードをつけずに歩いている犬や、ボールで遊んでいる犬を見ると、


「ジュンもできたらいいのに。」


と、何度思ったことか。散歩では一度もできなかったが、夢ではなかった。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

ロロパパさんに教えてもらったドッグラン。思いっきり走り、ボール遊びもできる。


そんなところがあったのを、このとき初めて知った。


ドッグランには柵があり、逃走の心配はない。歩いている人の邪魔になったり、


犬嫌いの人に気を使う事もない。犬達の楽園であり、飼い主さんも安心して遊ばせる事ができる。


ロロパパさんの誘いで、ジュンも2,3回連れて行ってもらった。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

「思いっきり走れ~誰も邪魔しないよ~」


しかし、私の期待を裏切り、ジュンは少し走るだけで、いつも隅っこで寝ていた。


ボールも、ちょっとだけ追いかけただけ。ウンチとオシッコを済ませて、はいおしまい。


「ドッグランに何しに来たの?」


そんな状態だった。


でもリードを付けずに広いところで、のんびりするのが好きで、満足していたのかもしれない。


もっともっと連れて行ってあげれば良かったのに、留守番犬にしてしまって、


今更取り返すことはできない。今頃後悔している自分が悔しい。


 家では、散歩から帰るとご飯を食べて、ほとんど一日お気に入りの場所で寝ていた。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

「コーヒー入ったよ~」


この声で一番に来るのはジュンだった。私達のティータイムの時、


ほんの少し、角砂糖ぐらいの大きさのおやつがもらえた。


もっと食べさせてあげたかったが、お腹の弱かったジュンには、少しだけでも気を付けないと大変な事になった。


そんな、ひとかけのおやつがジュンの楽しみだった。
     

 

迷子犬ジュンがくれた1856日 Part4

            ジュンはどんな犬だった?



ひと口で言うと、見た目は怖いがとっても優しくおとなしい子。


ちょっとドジだがそこが魅力で人気者。(ちょっと親馬鹿が入っているかな?)


最近分かったのが、ハスキーのほとんどが、見かけよりおとなしい犬種ということ事。


外見だけで、誤解されている事が多い様に思う。


ジュンも散歩の時は、お池の大将と言わんばかりに、ルンルンでグイグイ引っ張る。


まるで私が散歩させてもらっているようだ。


池には小さい子供もたくさん来ている。


「狼や~。」


小さい子に良く言われた言葉。やはり狼に一番近い犬だけはある。


「狼じゃないよ。犬だよ。」


慌てて子供に説明しているお母さん、そんな場面も何度か見かけた。


小さい子にとってジュンはとんでもないデカイ狼に見えたのだ。でも、小さい子だけではなかった。


どう見ても高校生に見える子がいた。


「あっ!狼や。」


一瞬、耳と目を疑った。


「何言うてん、あんた本気で言うてんか。見たら分かるやろ、犬や~」


そんな独り言を言って歩いたこともある。


何を言われてもジュンにはわからない。それでも、犬好きで自分のことを可愛がってくれる人は良く知っていた。


6人ぐらいいたと思うが、散歩でその人たちとすれ違うとき決まって


「ウォーウォーウォー」


と言いながら近寄って行く。そして


「ヨシヨシ」


ってしてもらって満足していた。


その中で犬の苦手なおじさんがいた。


「私は犬が怖くてねぇ、触れないんですよ。大きいしね。」


毎日会うので、気になっているようだったが触る事はなかった。


「オイ!オイ!」


その日も、すれ違うだけで触らない。


「噛まないですか?触ってもいけますか?」


「はい。噛みませんから大丈夫ですよ。」


なかなか手を出そうとはしなかったけど、興味はあるようだ。


何日か経ったある日、リュウママさんと一緒の時、おじさんが近づいてきた。


どうやらイエローラブのリュウくんだけは、触れるようになったらしい。


「リュウくんは触れるけどジュンくんは怖くてね。」


「大丈夫やよ。ジュンくん優しいし、おとなしい良い子やから。」


「怖そうやけど大丈夫か?」


「いけるいける大丈夫やよ。」


おじさんとリュウママさんの会話が続く。ついに、おじさんが手を出した。


そしてジュンの頭に触れた。このときからおじさんは、怖がることなくジュンの事を可愛がってくれた。


ジュンもおじさんのことを大好きになり、見つけるとダッシュした。犬苦手おじさんが犬好きになった瞬間だった。


 ジュンは前から犬が来ると「伏せ」の姿勢で通り過ぎるのを待つ癖があった。


ロロちゃんから始まった伏せ待ち、いつの間にか知らない犬が来ても伏せるようになっていた。


「可愛い~」


「良い子だねぇ~」


「どうやって躾けられたんですか?」


躾けた訳でもなく、自然に伏せるようになっていたので説明できない。


でも「可愛い~」、「お利口~」と言ってもらえる、そんなジュンは私の誇りだった。


外見だけを見ず、ジュンの事を可愛がってくれる人がいるのもうれしかった。


ただ、遠くに犬が見えても近くに来るまで待ったり、


立ち話をしている人が連れてる犬まで待つので急いでいる時は困った。


今でも、なぜ伏せたのかは謎のままである。


 こうして、ジュンは池では随分人気者になった。


「ジュンちゃん、ジュンちゃん」


犬連れの人、ウォーキングの人、ジュンの事を知っている人から可愛がってもらった。


狭山池で、ジュンって聞いたら、


「あぁ、赤い髪の毛のおばさんが連れてるシベリアンハスキーね。」


と、言われるくらい有名だったかもしれない。


 散歩が大好きなジュンにも、池一周コースでどうしても苦手なところが1箇所あった。


レイン&ラトのお散歩だ~い好き

30メートルぐらい木でできた橋の上を歩かなければならないのだが、ジュンはその上を歩くのが駄目だった。


少しでもリードを引っ張ったらその場からなかなか動いてくれない。


大きいのにへっぴり腰、その姿が面白いのでよく笑われた。


もちろん本人(犬)は必死だった。


 ハスキーは馬鹿だって聞いた事がある。ジュンは、お手もお代わりもお座りもできたし、


特に飼い主を困らせるような事はなかった。


ただ、猫や狸を見つけると異常なくらい引っ張った。リードを付けてなかったら、


どこまでも追いかけて行って行方不明になりそうだ。


帰巣本能がないと言われているハスキーだから、気が付くと迷子になっていた。


という結果になっても不思議ではない。(そんなところが馬鹿と言われた原因なのかな?)


 

 

プロフィール

ジュンママ

Author:ジュンママ
★五月…2015.5.10生まれ
 シベリアンハスキーの女の子

★May…2015.5.10生まれ
 シベリアンハスキーの女の子

★ラト…2007.6.16生まれ
 ミニチュアダックスの女の子

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